ゴキブリの生態
チャバネゴキブリの生態
チャバネゴキブリはもともと熱帯産のゴキブリですが、空調設備が普及し、建築物内の高温環境が年間を通しての生息・繁殖に適していること、平均産卵数が多い事などから、現在は日本最大の衛生害虫となっています。不完全変態で蛹期がありません。薬剤に対しても強い抵抗性を発現しています。
| 卵 | 約20日 | 幼虫 | 約33~70日 | 成虫 |
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
ライフサイクル:53~90日(25℃の条件下) |
特徴 |
① | 体は黄褐色で、前胸背面に一対の細長い黒斑がある。 |
② | 体は黄褐色で、前胸背面に一対の細長い黒斑がある。 |
③ | 若齢幼虫は黒色で、中・後胸背板と側縁部が淡黄褐色であるが、成長途中で、後胸背板一本の淡黄褐色の条紋がでる。 |
発生時期 | : | 通年発生する。冬季はやや繁殖力が弱まる。 |
生息場所 | : | 温暖な場所、食料源の近く、狭い隙間を好む。 |
活動特性 | : | 飛翔能力はない。集合フェロモンの働きにより、集団で営巣する。 |
成虫寿命 | : | オスは約3ヶ月、メスは約5ヶ月。(25℃) |
産卵数 | : | 一生の間に4~5卵。一卵鞘中に平均38個の卵を有する。メスは孵化直前まで卵を保持している。孵化直後の幼虫は巣の外にはあまり出ない。 |
| | 「チャバネゴキブリの卵鞘から孵化する幼虫」※写真をクリックすると拡大写真(モザイク無)が表示されます。 拡大写真からこの画面に戻る時は写真外をクリックください。 |
クロゴキブリの生態
クロゴキブリはもともと野生種で、下水道や浄化槽などに多く生息しています。クロゴキブリの移動は生息密度に大きく左右され、生息密度が高い場合、 より生活し易く、食料の供給が豊富な場を求め、かなりの距離を移動します。逆に生息密度がそれほどでないときには、ほとんど巣の周囲を離れません。
| 卵 | 約42日 | 幼虫 | 84~112日 | 成虫 |
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
ライフサイクル:126~154日(25℃の条件下) |
特徴 |
① | 成虫の体長は20~30mm。体は光沢のある黒褐色。 |
② | 幼虫は黒色で白色斑がある。 |
発生時期 | : | 6月~11月にかけて発生。卵・幼虫・成虫の全てのステージで越冬が出来る。 |
生息場所 | : | 温暖な場所、食料源の近く、狭い隙間を好む。 |
活動特性 | : | 集合フェロモンの働きにより、集団で営巣する。 |
成虫寿命 | : | オスは8ヶ月、メスは1年半。(25℃) |
産卵数 | : | 一卵鞘中に平均22~28個の卵を有する。チャバネと違い、メスは卵を産みつける。 |